過労で鈍った頭を戻す!思考力を回復するトレーニング3ステップ

日々の家事や散歩、少しの育児でもへたらないくらいに気力や体力が回復したら、次にチャレンジしたいのが思考力の回復です。

過労の人は知らないうちに頭の回転が落ちています。つまり思考力が低下しています。

ゆくゆくは仕事に復帰する身です。仕事は頭をつかうもの。少しずつ、思考力を鍛え直していきましょう。

トレーニングのためのステップと、具体的な訓練方法をご紹介します。

過労で休職するとガクッと落ちる思考力

過労状態におちいった人は、正常は判断ができないほど頭も体も弱っています。

しかし何日かベッドで過ごしてゆっくり療養し、少しずつ家事や育児をこなせるようになり、散歩など外出ができるようになればだいぶ気力や体力は回復しているでしょう。

しかし、気力・体力と思考力は全く別物です。回復してきたからといって頭の回転が早まっているわけではありません。

思考力は筋肉と同じで、使わなければ衰えるし、鍛えればモリモリ強くなるもの。

そして、療養中は体調の回復を最優先していたはず。よほどのことがなければ頭に汗をかいて考えることから遠ざかっていると思います。

つまり、気力・体力が回復してきた段階であっても、思考力は運動不足なんです。

具体的にどのような状態か、こちらのページで詳しく解説しています。

過労の人がいかに「考えられない」かの実例。思考力はここまで低下する
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運動不足で鈍った思考力を鍛え直す3つのステップ

じゃあ思考力をトレーニングしよう!

となると思うんですが、ちょっと待ってください。

準備運動せずにひ弱な筋肉でいきなり重いバーベルを上げても体が壊れるのと同じように、思考も突然難易度の高いトレーニングにトライするとボキッと折れてしまいます。

鈍った思考力に無理が生じないよう、段階を踏んで回復させていきましょう。

準備運動として、脳みそに血がめぐる状態を作る

まずは準備運動です。頭に血がめぐっている状態を作ってあげましょう。

そのためにはなにより「生活リズムの安定」「十分な休息・睡眠」「軽めの運動」が大事です。

  • 起床・就寝時間の振れ幅を小さくする
  • 朝昼晩、食事の時間をきっちり取る
  • 疲れを感じたら休息時間を取る
  • 軽めの運動で血の巡りをよくする

おすすめの休息方法をこちらの記事で紹介しています。

疲労と疲労感の違いとは?過労に人におすすめの休息の取り方
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軽めの運動としては、オーソドックスですが「散歩」がオススメです。

体の血の循環をよくするのはもちろん、リズミカルな反復運動はセロトニンを増やして気分を前向きにする効果もあるみたいですよ。

リズム運動がセロトニンを増やす!?ちょっとしたコツで幸せ気分体質に | カイミン

ただし、過労で休職している人は注意力や判断力が落ちているもの。

散歩をするときに気をつけるべきポイントをこちらのページにまとめていますので、あわせてご覧ください。

過労の療養中の人が散歩で外出するときの注意点とは?
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思考の基礎力を鍛える「言葉」トレーニング

頭に血がめぐり、頭の準備運動が済んだなら、さっそく思考の基礎力を鍛え直していきます。

ここで使いたいのが「言葉」です。思いや考えを言葉にする。それだけです。

話すのでも書くのでもなんでもいいので、とにかくたくさん言葉を紡ぐようにします。

「言葉」トレーニングは言わば思考の筋トレ。思考力の回復だけでなく、続ければ武器にもなります。

具体的な方法をこちらのページで紹介しています。

思考の基礎力回復に、頭を鍛える「言葉」トレーニングがおすすめ
療養中に鈍った思考力を回復する第一歩にして、長期的に見ても効果が抜群なのが、「言葉」を使ったトレーニングです。 といっても、早口言葉のように決まったものを繰り返すタイプのものではありません。 やることはただひとつ。思いを...

思考力をさらに高める「知的生産」トレーニング

基礎トレーニングがある程度こなせるようになったら、次はより実践に近い「知的生産」の練習をします。

知的生産とは、ざっくり言うと

  1. 情報をインプットする
  2. 情報を処理する
  3. 情報をアウトプットする

の3つのステップからなる活動を指します。ざっくりですね。

たとえば思考の基礎トレーニングである「言葉」トレーニングを「知的生産」レベルにする場合のいい例が読書感想文でしょう。

  1. 本を読む(インプット)
  2. 自分の感想をまとめる(処理)
  3. 文章を書く(アウトプット)

もちろんアウトプットの形はなんでもよいです。言葉、図、絵、プログラム、造形など、形式は問いません。

インプットを頭で処理してアウトプットにつなげるという一連の作業を行うことが大事です。

詳しくはこちらのページで解説しています。

休職で鈍った思考力をシャープに戻す、知的生産の練習方法
脳に十分に血を巡らせるや準備運動や、考えを言葉にする脳の筋トレのお話をしました。 次はより仕事の実践に近いトレーニングをする番です。 ここでは仕事の所作の基本である知的生産に焦点を当てたいと思います。 知的生産とは ...

オーバーワークに気をつけること

準備運動、基礎トレーニング、高度な実践トレーニングの3段階で思考力を回復するステップのお話をしました。

ここで2つ、気をつけたいことがあります。

1つ目は、頭が疲労感を感じる前に休みを入れること。10キロ走れないのにフルマラソンに挑戦するなんて無謀ですよね。休み休み、やっていきましょう。

2つ目は、いきなり高度な実践トレーニングに飛び込まないこと。ロクに筋肉がないのにいきなり100キロのバーベルを上げるなんて無理です。

オーバーワークにならないよう、段階を踏んで休み休みトレーニングを積んでいきましょう。

やりすぎは逆効果!思考力トレーニングのオーバーワークを防ぐ方法
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まとめ

思考力は鍛えるほど強くなります。考えれば考えるほど、頭の回転は上がっていくんです。

だから過労や休職・療養で思考力が落ちたからと嘆くことはありません。もう一度、鍛え直せばいいんです。

ただし弱った頭に無理は禁物。順番を守りながら、効率的にトレーニングをしていきましょう。

次のステップ

思考力のトレーニングが一定こなせるようになったら、次はストレス耐性のトレーニングにうつります。

思考力が仕事ができる最低限だとしたら、ストレス耐性は仕事をする環境に身を置くためのトレーニング。

復職で失敗しないため絶対に必要なストレス耐性トレーニング
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