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疲労と疲労感の違いとは?過労に人におすすめの休息の取り方

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過労の人が覚えておくべきことのひとつが、疲労と疲労感の違いです。

同じ「疲労」という言葉を使っていても、その中身は全く異なりますし、疲れが取れる休息方法も全く異なるんです。

疲労と疲労感の違いや、それぞれに効果的な休息の取り方をご紹介します。

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人は頭、体、心から構成されている

疲労と疲労感の違いについて説明する前に、人は頭、体、心の3つに分かれていることに触れたいと思います。

頭とは、脳です。思考や感情を司るものです。俗にいう「頭を使う」の頭だと思ってください。

体とは、読んで字のごとく、肉体です。脳も体の一部ではありますが、性質が異なるので別切りで考えます。

心とは、やる気や精神力を司るものです。頭や体と相互に作用しながら、「前向き・後ろ向き」「粘り強い・諦めやすい」などといったマインドを制御します。

これらの3つの要素「頭、体、心」はそれぞれ関わりあっているので、完全に切り分けることはできません。

疲労と疲労感の違い

しかし、こと疲れについては頭、体、心のそれぞれで疲れの概念が大きく異なります。

「疲労」と「疲労感」の違いはまさに、頭、体、心の各部分において違う形で感じる疲れなのです。

疲労とは

「疲労」とは、体の疲れです。

体がだるい、手足が動かない、上半身を持ちあげられない等、物理的に体に無理が生じている状態を「疲労」と呼びます。

たとえばマラソンで長い距離、長い時間走ったあとを想像してみてください。

完走した達成感で頭はスッキリ、心も前向きですが、体はヘトヘトで動きませんよん。これが「疲労」です。

疲労感とは

「疲労感」とは、頭の疲れです。

体がどんな状態であれ、頭=脳が疲れを感じている状態は「疲労感」があることになります。

難しい議題の会議が続いたあと、短時間で多くの資料を書いたあと、ホワイトボードで集中的にディスカッションしたあと等に感じる「疲れた」は、まさに「疲労感」です。

過労の人こそ疲労と疲労感を分けて考えるべき

「疲労」と「疲労感」の違いは、過労で休職中の人であればぜひ知っておいて欲しいと思います。

というのも、過労の人は自分を客観視することが難しい状態であり、かつ効率的に休息を取ることが求められるからです。

過労の人は自分を客観視できない

過労状態の人は、自分を客観視できる状態にありません。

普段であれば「頭が疲れた」「体がだるい」と感じられることも、過労で目の曇った状態だとすべてが「疲れた」の一言で片付けられてしまいます。

過労で休職中の人の仕事は、効率的に休むことである

すると、過労で休職中の人の責務である「休む」が非効率になってしまいます。

「疲れた」の正体が実は「体の疲れ=疲労」だったのに、頭が疲れていると勘違いしてリフレッシュのために長湯をしていまう。結局体は休まらず、疲れが抜けない。

逆に、本当は「疲れた」の原因が「頭が疲れ=疲労感」であるのに、体を休めればいいとベッドに潜ってスマホゲーに没頭してしまう。すると頭が休まらず、疲れが抜けない。

いずれのパターンも、せっかくもらっている休息時間を無駄にしていることになります。これでは効率的な回復は見込めません。

過労の人におすすめの休息の取り方

つまり、「疲労」「疲労感」を分けて考え、適切な休息の取り方をすることで、頭や体を効率的に休めることができる、というわけです。

そこで、体(疲労)と頭(疲労感)とそれぞれについて、 私が休職中に試して効果を実感した休息方法をご紹介したいと思います。

疲労=体の疲れに効く休息

死体になることです。

座った状態でも、寝転んだ状態でもいいので、体の力をとにかく抜きます。死体になったつもりで、全体重をイスやベッドに預けるのです。

「そんなので効くのか?」と思われるかもしれません。「イスに座っているだけでも休息になる」という方もいると思います。

しかし、人って意外と無意識に体に力が入っているものなんです。

たとえばイスに座っている時、あなたの頭がまっすぐ前を向いていられるのは、首肩の筋肉がバランスを取ってくれているからです。

そういった無意識に使ってる筋肉すら休ませることが、疲労解消に効果的なんです。そのために死体になりましょう。

もちろん、イスでやるより体を横たえる方が効果が高いです。

疲労感=頭の疲れに効く休息

目をつむることです。

「え、それだけ?」と思われるかもしれません。はい、それだけでいいんです。

脳が処理する情報のほとんどは視覚経由でインプットされます。意識的に何かを見ているときも、無意識でボーッと景色を眺めているときも、常に脳は視覚情報を処理し続けています。

要するに、目を開けているだけ絵も脳は疲れるんですね。そこで視覚を遮断することで、脳の負荷を下げてあげるんです。

目をつむって、眼球が目の中で泳いでいる感触を感じてみてください。それだけでもかなり頭がスッキリすると思います。ついでに目の疲れも回復しますよ。

もし可能なら、迷走やマインドフルネスといった少し高度な休息法にチャレンジしてみてもいいかもしれません。それらは目をつむる休息の延長線上にあるものです。

最強の休息は睡眠

疲労と疲労感、両方をやっつける最強の休息が、睡眠です。

体の力が抜け、目は閉じている。疲労にも疲労感にも効く睡眠は、過労休職で療養中の人なら可能な限り多くとるべき休息法といえます。

実際、心療内科の診察でもいの一番に聞かれるのが「睡眠とれてますか?」です。診察のたびに睡眠薬が処方されますよね。

睡眠はそれほどまでに効果的な休息方法なんです。(睡眠を削って仕事をするのがいかに頭と体に悪いかがりかいできますよね・・・)

ちなみに、医師は

  • 体を休めてほしいときは「安静に」
  • 頭を休めてほしいときは「休息を」

と言うらしいですよ。たとえば安定期前の妊婦さんなら「安静に」だそうです。

まとめ

「疲労」「疲労感」の違いを知るだけでも、休息効率が圧倒的に変わります。

体は休められない状態でも、目をつむれば「疲労感」は回復できます。テレビを見ながらでも、全身脱力することで「疲労」は回復できます。

「疲労」と「疲労感」を切り分けて、ちょっとしたスキマ時間を休息にあてることで、回復ペースを早めましょう。

もし難しければ、ひたすら寝ることをおすすめします。

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