過労 休職 復職の心得

過労で倒れ、休職、復職した30代SEの場合

ストレス耐性の回復

復職に向けた、通勤電車や通勤ラッシュのストレスに耐える練習の方法

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過労で休職した人が復職に向けて必ずこなすべきトレーニングの1つが、通勤のトレーニングです。

復職≒会社で仕事をする、です。通勤できること、通勤後にも十分に頭が働くことは、復職のための大事な前提条件です。

同時に、ストレス耐性が弱っている過労休職者にとって通勤電車は超えるべき大きなハードルのひとつ。

このページでは、ストレス耐性トレーニングの一環としての通勤の練習法を解説します。

通勤電車は精神力をむしばむ悪魔の箱

通勤電車。通勤ラッシュ。改札、駅、ホーム、発車ベル。人、人、そして人・・・

「通勤電車に乗る」という行いは、それだけで気力・体力・精神力を奪っていきます。

ぎゅうぎゅう詰めの車内、ピリピリした雰囲気、降りた時に感じる開放感。

会社に到着した時点でもう疲れ果ててしまっているという経験を、あなたもしたことがあるはずです。

平常時でそんな状態なんです。過労で休職し、心身ともに弱った人にとって、通勤電車は乗ること自体が高いハードルのはず。

最大HPのすり減った過労休職者にとって、RPGに出てくる毒の沼を歩き続けるのは難しいことなんです。
そもそも毒の沼たる通勤電車になんて乗りたくない。

通勤電車に耐えることが復職の1つの条件

しかし、復職するなら通勤電車は避けて通れません。
定められた時刻に出社することが求めれれるならなおさらです。

復職して会社で仕事をするためには、

  • 出社する
  • 仕事する
  • 帰宅する

の3つをこなせないといけません(在宅ワークができる会社やフリーランスは除く)

出社する≒通勤電車に乗る時点で疲れ果て、頭が回らない状態で仕事場に到着しても、到底お話にならないんです。

復職後に仕事で成果が出せないという理由での復職失敗の1つの原因は、もしかしたら通勤ラッシュによるストレスを計算に入れてなかったからかもしれません。

通勤電車やラッシュのストレスに耐えるための練習方法

だからこそ、通勤電車に乗っても大丈夫なように、通勤ラッシュのストレスに耐えられるように、復職前にストレス耐性のトレーニングをしておきましょう。

復職前、私が実際にやってきたステップをご紹介します。

ステップ1:そもそも電車に乗れるようになる

まずはそもそも電車に乗る練習をします。

駅の雰囲気は特殊です。ホームを見ると思い出す「通勤」の文字が心を削るかもしれません。

だから最初は

  • 空いている時間帯
  • 空いている車両

を選んで、2〜3駅くらい向こうの駅まで行く練習をしましょう。

可能なら立ったまま、不安なら座って乗ってもいいでしょう。

駅から降りたら一息つくのを忘れないようにしてください。

ステップ2:電車での長い移動に耐えられるようになる

次は、電車に長時間乗る練習です。

乗り換えを含めて1時間を目標に、乗車時間を伸ばしていきます。
郊外方面に乗換駅があるならそちらを拠点に動くといいでしょう。

なおこの時点では混雑する駅や車両、時間帯は避けるようにしてください。
電車のストレスと人のストレスは全く性質が異なるからです。

長時間乗るのに慣れてくると、自分なりの電車の中での過ごしかたも考えられるようになってきます。

このときまわりを気にせずリラックスできる方法を見つけたらぜひ覚えておいてください
音楽を聞く、本を読む、スマホを触るなど、なんでもいいです。

ステップ3:混雑している時間帯や車両にチャレンジする

電車そのものによるストレスに耐えられるようになってきた段階で、人(混雑)によるストレスの耐性トレーニングに移行します。

あえて混雑している時間帯や車両、駅などに身を置く練習をしましょう。

最初は短い時間からはじめてください。
長時間の混雑は思った以上に心身を削るものです。

私は「車内や乗り換え含め、混雑状態で10分耐える」を最初のハードルにしました。
それ以上は耐えられる自信がなかったからです。

具体的には、ラッシュ時間帯を過ぎた上り電車で、両肘をつきだして1回転しても人に当たらないくらいの混雑度の車両からチャレンジしました。

人によって「気持ち悪い」「圧迫感がある」と感じる混雑度は変わると思うので、適宜調整してください。

ステップ4:適度に混雑した電車に長時間乗る

混雑した電車に慣れてきたら、少しずつ乗車時間を伸ばしていきます。

方法はステップ2と同じです。無理のない範囲で、長い時間の乗車に慣れていきましょう。

ここで重要になるのが、ステップ2でメモっておいた自分なりの電車内でのリラックス法です。

乗車時間が長いほど、時間あたりに受けるストレス量は増えていきます。
最初の10分は大丈夫でも、次の10分で一気にストレス過剰に陥ってしまうことも。

そのため長時間の乗車であるほど自分なりのリラックス法でこまめに息抜きすることが大事になってきます。

休息は、疲労や疲労感だけでなくストレスからの回復にも効果的なんですよ。

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ステップ5:普段の通勤と同じ電車に乗る

ここまで耐えられるようになったら最後のステップ、実践練習に取り組みます。

普段の出社と全く同じ電車に乗り、会社の近くの駅まで行ってみましょう。

会社の人に見られるかも?と思ったら、1つ2つ先の駅で降りるのでも構いません。

あくまで「本物の通勤電車」のストレスに耐える練習です。
本当に会社の前や最寄りの駅まで行くことはありませんよ。

ちょっとキツいと感じたら途中で駅に降りること

以上、通勤電車やラッシュのストレスに耐えるためのトレーニングとして5つのステップをご紹介しました。

忘れないでほしいのは、ちょっとキツいと感じたら素直に電車を降りることです。

トレーニングとはいえ、気力や体力、精神力を削る活動であることは変わりありません。

オーバーワークで本当に潰れるリスクを避けるため、無理は禁物です。

駅のホームのベンチなり駅近くのカフェなりで一息つきましょう。

まとめ

通勤電車や通勤ラッシュに耐えるのは復職の1つの外せない条件です。

気力・体力、思考力が戻ったからと復職を焦らず、「通勤」というストレス源にきちんと耐えられる状態を作っていきましょう。

失敗しない復職に必要なストレス耐性トレーニングの全体像については、こちらのページでご紹介しています。

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